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そのひと言、相手を怒らせているかも?『言いかえ図鑑』読書録

目次

読んだ理由 

仕事でもプライベートでも「よけいなひと言」で相手を不快にさせてしまった経験が私はあります。しかも何度も。

メールの最後に「よろしくお願いいたします」と書いたことで、「何がよろしくなの?」とお客様を怒らせてしまったことがあります。また、上司に対して「大変ですね」と声をかけた時には、「他人事みたいだ」と不快にさせてしまいました。自分では気遣いのつもりで発した言葉なのに、相手には真逆の意味で届いてしまう・・・このギャップは自分では気付きにくいものでした。

そんな時に出会ったのがこの『言いかえ図鑑』です。
タイトルの「よけいなひと言を好かれるセリフに変える」という一文が、まさに今の自分に必要なことだと感じ、手に取りました。

本の構成と概要

本書は、挨拶・依頼・断り方・会話の返しなど、日常のあらゆるシーンをテーマ別に整理し、それぞれの場面での「よけいなひと言」と「好かれるひと言」を対比させています。右ページにはひと言の言い換え例が短くまとまり、左ページには「なぜその言葉が良いのか/悪いのか」という理由が丁寧に解説されているため、直感的に理解しやすい構造です。

印象的なのは「よけいなひと言」には共通点があること。

  • 言い訳に見える
  • 上から目線に受け取られる
  • 必要な説明を省いている


こうした特徴が重なって、無自覚のうちに相手を不快にしてしまうのです。結局のところ、相手の立場を考えているかどうかが言葉の印象を左右するということだと気付かされます。

心に残った言いかえ例

■「できれば早めにお願いします」→「月末までにお願いします」

仕事でつい使ってしまう表現です。しかしこれは、依頼としてあいまいすぎる言い方。受け取る相手によっては、「できるだけ急いでくれる人」と「急ぎじゃないから後回しでいいと思う人」に分かれてしまいます。
自分の中では急いでほしい気持ちがあっても、それを言葉にしなければ伝わらない。逆に、急ぎでない場合も期限を明確にしておくことで、無用なストレスや混乱を避けられると感じました。

■「よろしくお願いします」→「この資料の作成を、よろしくお願いします」

メールの締めとしてつい機械的に使ってしまう「よろしくお願いします」。具体的に何を頼みたいのか明確にしないまま「よろしく」と投げてしまうのは、相手に負担を丸投げしてしまっているのかもしれません。
具体的に書くことで丁寧さも誠意も伝わり、誤解も減る。とても納得感がありました。

■「大丈夫です」→「わかりました」/「できません

このフレーズが「断り文句」と受け取られることもあると知り、正直ゾッとしました。
確かに、「大丈夫です」には「それで問題ありません」という意味もあれば、「結構です、不要です」という断りの意味もあります。相手の解釈に委ねてしまう非常に危険な言葉だと感じました。
思い込みによるコミュニケーションのミスを避けるためにも、意思表示は明確にする必要があります。

生活への応用と気付き

私は忙しい時ほど、心のこもっていない言葉がポロっと出てしまう傾向があります。自覚はしていましたが、本書を読んで「だからトラブルが起きやすいのか」と納得しました。

140以上の事例が紹介されており、すでに自然とできている部分もありました。しかし、逆に「これ、自分がいつも使っている言葉だ・・・」と冷や汗ものの指摘も多かったです。
特に危険だと感じたのは、何気なく使っている言葉こそ“よけいなひと言”になりやすいということでした。意識していないからこそ修正も難しいのですが、まずは自分の言葉の癖を知ることが第一歩だと感じます。

  • 相手の気持ちを想像すること
  • あいまいな表現を避けること

どちらも基本的なことでありながら、忙しいとつい忘れがちです。習慣になるまで続けていきたいと思います。

この本が向いている人

会話やメールで「なんだかうまくいかない」「気遣ったつもりなのに相手を怒らせてしまう」という経験がある人にとても向いています。
私自身、40代になった今でも自分の言葉が原因で相手を不快にさせてしまうことがあり、その理由が分からず困ることがありました。
同じような経験がある方にとって、本書は“気付きのきっかけ”になると思います。

「よけいなひと言」から「好かれるひと言」へ置き換えることで、コミュニケーションは確実に変わります。大げさではなく、日常が少し生きやすくなる本だと感じました。

まとめ

「よけいなひと言」は、相手を思いやる余裕がなくなった時や、自分の気持ちを優先したくなる時、あるいは面倒だと感じた時に出てしまうと気付きました。
本書は、著者がカウンセラーとして積み重ねてきた経験にもとづき、言葉の選び方とその背景にある心理をわかりやすく解説しています。

シーン別に整理されているため、まずは自分が苦手なシーンのページを読むだけでも効果がありますし、すべて読み通すと、自分と相手の境界線の引き方や距離感の取り方が自然と身についていきます。

「言い方ひとつで人間関係はこんなにも変わるのか」と実感させられた一冊でした。
これからも意識して、あいまいさを減らし、相手に伝わる言葉を選んでいきたいと思います。

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