読んだ理由・期待したこと
本書を手に取ったきっかけは、以前に読んだ『漫画 バビロン大富豪の教え』のコラム内で紹介されていたことでした。タイトルのインパクトが非常に強く、「1億円」「お金持ち1371人」という数字の説得力に強く惹かれました。さらに、少しクセのある表紙イラストも新鮮で、内容に対する期待が高まりました。
1億円を貯めた人たちが、実際にどのような考え方や行動を積み重ねてきたのかを知り、自分の生活や価値観に活かせるヒントが得られればと思い読み始めました。
■本の概要
本書は、アメリカで100万ドル以上の資産を持つ1371人の億万長者を対象にした調査をもとに、お金持ちになるまでのプロセスや思考、生活習慣を分析した一冊です。
彼らがどのようにして資産を築いたのかだけでなく、「お金持ちになりたい気持ち」と「人生を楽しむこと」をどのように両立しているのかにも焦点が当てられています。
興味深いのは、見た目は裕福そうでも実際にはほとんど資産を持っていない人がいる一方で、質素に見えても着実に資産を積み上げている人が多いという点です。また、調査方法や統計の取り方についても丁寧に説明されており、データの信頼性を感じる内容になっています。
配偶者の選び方、学生時代の成績、仕事の選択、家や靴といった身近なお金の使い方まで、億万長者になるための具体的なヒントが数多く紹介されています。
印象に残った言葉・ポイント
「絶対に嘘をついちゃいかん。一つでもだめだ。一つ嘘をつけば、その一つの嘘がばれないようにするために、結局は十五もの嘘をつくことになる」
当たり前のようでいて、改めて重みを感じる言葉でした。嘘は雪だるま式に増えていき、信用を失うだけでなく、自分自身を苦しめることになる。日々の生活の中で「小さな嘘」を軽く考えないように意識したいと思います。
「経済的成功を収めるための礎石」として挙げられていた
・誠実ー誰に対しても正直であること
・自己鍛錬ー自分で自分をコントロールすること
・社会性ー自分で自分をコントロールすること
・配偶者の支え
・勤勉ーふつうの人より一生懸命に働くこと
という5つの要素も印象的でした。どれも特別な才能が必要なものではありませんが、長期的に積み重ねることが求められるため、ついおろそかになりがちな部分だと感じました。
億万長者の余暇の過ごし方として
「税務の専門家との打ち合わせ」「博物館や美術館に行く」「地域社会や市民活動に参加する」
といった例が挙げられており、派手な贅沢ではなく、知識や人間関係に投資している点が印象的でした。
「金持ちになるには、決して他者の金をあてにしてはいけない。」
配偶者、特に配偶者の親などの資産に期待することで、自分の足で立っていない人生になってしまう可能性があることを、本書の「ミスター・ミートのおいしい結婚話」というエピソードから学びました。結婚後に細かなルールを決められ、それに従わなければならない状況に置かれることで、経済的な安心と引き換えに自由を失ってしまう様子が描かれています。この話を読んで、やはり自分で稼ぐことの大切さを改めて感じました。誰かのお金をあてにする生き方は、一見楽に見えても、人生の主導権を他人に渡してしまう。
自分の生活への応用
本書を読んで感じたのは、億万長者の行動の多くは「今すぐ真似できること」だという点です。誠実であること、自己管理をすること、人との関係を大切にすることは、お金の有無に関係なく実践できます。
これまで「一発逆転」を期待して宝くじを買おうと思うこともありましたが、本書では宝くじの期待値や時間・お金の無駄について説明されています。先日まで、今年も年末ジャンボの時期でしたが、宝くじは買わず、その分を自己投資や家族との時間に使おうと決めました。
また、日用品のまとめ買いやクーポンの活用など、堅実なお金の使い方も見習いたいと思いました。この点については、普段から妻がしっかり管理してくれているので、感謝の気持ちを改めて感じました。
靴(金額高め)を修理しながら長く使うという話も印象的で、私自身もレッドウィングのポストマンをソール修理しながら大切に履いており、考え方は間違っていなかったと感じました。
この本が向いている人
1億円を貯めたい、資産形成について本気で考えたい人には、多くの実例とデータから学べる本だと思います。
また、これから結婚や住宅購入を考えている人にとっても、配偶者や家の選び方に関する視点は参考になるはずです。本の内容だけにとらわれてしまう必要はもちろんないですが、一つの考え方を知ることができるはずです。私は駅近・学区重視でリフォーム済マンションを選びましたが、本書を読んでその判断は合理的だったと感じました。
まとめ
億万長者になるために必要なのは、特別な頭の良さや派手な成功ではなく、人との関係を大切にし、誠実に働き、堅実にお金を使う姿勢だと本書は教えてくれます。
1371人の億万長者の思考や行動を知ることで、「お金持ちになること」がより現実的で、地に足のついた目標として感じられる一冊でした。
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