読んだ理由・期待したこと
私は40代で、仕事では役職もなく、年収はおよそ400万円です。結婚しており、子供が1人います。これから先、教育費や生活費などを考えると、今以上にお金が必要になることはほぼ確実です。しかし現実として、これまでに何度か転職をしてきた影響もあり、年収は400万円を下回る期間も長く、妻からは「ほとんど貯金はない」と聞いています。
私はコロナ前から少額ながらインデックス投資を続けており、つみたてNISAについても妻には説明してきました。ただ、投資をしているからといって将来への不安が完全に消えるわけではありません。「このままで本当に大丈夫なのか」「お金についてもっと根本的に学ぶ必要があるのではないか」と感じることが増えてきました。
一方で、この年齢になると、明らかに私よりも多くのお金を持っているはずなのに、あまり幸せそうに見えない人にも出会います。お金があれば幸せになれるわけではない、という現実を肌で感じるようになりました。だからこそ、「お金」だけでなく「幸せ」も生み出すという本書の五つの黄金法則に強く惹かれ、手に取ることにしました。
本の概要
物語は、元大学教授で考古学者の男性が主人公です。彼は離婚をきっかけに子供にも会えなくなり、人生を半ば諦めた状態で日々を過ごしています。そんな中、バビロン周辺で発見された粘土板の解読に関わることになり、そこに記されていた「お金」と「幸せ」に関する教えを学んでいきます。
バビロンの物語では、バビロンの武器職人の息子が、大富豪を恩師として学び、失敗を重ねながら成長していく姿が描かれます。旅に出て全財産を失ったり、戦争によって家族や恩師を失ったりと、決して順風満帆ではありません。それでも学び続け、働き続けることで、真の意味での大富豪へと近づいていきます。
漫画の合間にはコラムが挟まれており、古代バビロンの教えを現代の生活や投資にどう活かすのかが分かりやすく解説されています。物語と実用的な解説のバランスが非常に良く、自然と内容が頭に入ってきます。
印象に残った言葉・ポイント
特に印象に残ったのは、「収入の十分の一を貯金に回し、残りの十分の九で叶えられない欲望を諦める」という内容です。何でもかんでも欲しいものを手に入れようとすれば、いくら収入があっても足りません。年収1,000万円あっても貯金ができない人がいる理由が、シンプルに言語化されていると感じました。
「全部は無理だから諦めが必要だ」とはっきり言われることで、改めて自分の生活を見直すきっかけになりました。
また、本書では賢明な投資先として「外国株式のインデックスファンド」の長期運用が推奨されています。私自身、つみたてNISAで楽天VTI(全米株式)に投資しているため、個別株よりも分散投資の重要性を再確認することができました。一般的にはS&P500や全世界株が選ばれやすいですが、全米という選択も十分に合理的だと感じています。
さらに、「仕事は経済を回し、営みを築く。そのことに比べたらお金なんておまけだ」という言葉も強く心に残りました。以前、私が3ヶ月ほど仕事をしていなかった時期がありますが、自由な時間があっても次第に虚しさを感じるようになりました。遊ぶだけでは満たされず、誰かの役に立つこと、感謝されることの重要性を実感しました。
自分の生活への応用
今後も楽天VTIでの積立投資は継続していくつもりです。ただ、「収入の十分の一を貯金する」という考え方を実行するためには、妻の理解と協力が欠かせません。この点については、まだ十分に話し合えていないのが正直なところです。
また、インデックス投資は資産額が増えても生活が豊かになった実感を得にくいという側面があります。そのため、日本株の高配当株や株主優待を取り入れ、「1万円が毎年400円を生む」といった分かりやすい形で、お金がお金を生んでいる感覚を妻に伝えるのも一つの方法ではないかと考えています。
この本が向いている人・まとめ
本書は漫画形式なので非常に読みやすく、お金について学ぶ最初の一冊として最適だと思います。五つの黄金法則は数こそ少ないものの、「貯める・増やす・守る」という本質が端的にまとめられています。
この本をきっかけに、他の本や知識を組み合わせて、自分なりの黄金法則を作っていく土台になる内容だと感じました。「お金」「幸せ」「仕事」に少しでも不満や不安があるなら、一度ページを開いてみる価値は十分にある一冊です。
コメント