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『人を動かす』読書録|40代が学んだ本当のコミュニケーション

目次

読んだ理由・期待したこと

以前に読んだ『1分で話せ』の中で、「プレゼンは相手を動かすもの。動かしてこそ意味がある」という言葉が強く印象に残っていました。
それ以来、「人を動かす」ということ自体に興味を持つようになり、もっと知りたいと思っていたところ、本書の『人を動かす』というドンピシャなタイトルに惹かれ、手に取りました。

本の概要

本書は、「人を動かす三原則」から始まり、「人に好かれる六原則」「人を説得する十二原則」「人を変える九原則」「幸福な家庭をつくる七原則」という構成で書かれています。原則ごとに区分されていますが、内容が重なっている部分も多く、それがかえって理解を深めてくれます。

著者自身の経験だけでなく、数多くの人々の実体験をもとに原則がまとめられている点が特徴的です。中でもリンカーン大統領については、生涯を10年間研究したとされており、その熱量が文章から伝わってきます。他の人物についても、丁寧に調べられたエピソードが紹介されています。

もともと著者は、講習会で使える「人間関係に役立つ書物」が見当たらなかったため、自ら薄いパンフレットを作成しました。それが回を重ね、15年の歳月をかけて一冊の本として完成したのが本書です。

印象に残っている言葉・ポイント

■「人を非難するのは、ちょうど天に向かってつばをするようなもので、必ずわが身にかえってくる」
■「人を裁くな―人に裁きを受けるのがいやなら」
■「神様でさえ、人を裁くには、その人の死後までお待ちになる」

40代になり、人を非難しても後味が悪く、相手にも良い感情は生まれないということを実感しています。本書にあった、”本当に腹が立った時は、その相手宛てに手紙を書いて、出さない”という方法は、とても良い対処法だと感じました。

■「他人を矯正するよりも、自分を直すほうがよほど得であり、危険も少ない」
■「人の悪口は決して言わず、長所をほめること」
■「他人の長所を伸ばすには、ほめること、励ますことが何よりの方法だ」

本書では多くの「人を動かす」方法が紹介されていますが、まずは他人を変えようとする前に、自分を正すことの方を優先する方が、良い方向へ向かうと感じました。
また、長所をほめるためには、相手に興味を持って接し、よく観察する必要があると改めて気づかされました。

■「この道は一度しか通らない道。だから、役に立つこと、人のためになることは今すぐやろう―先へ延ばしたり忘れたりしないように。この道は二度と通らない道だから」

”今、この瞬間は二度と戻らない”ということを意識し、大切に生きていこうと思わせてくれる言葉でした。

■「快活さを失った場合、それを取りもどす最善の方法は、いかにも快活そうにふるまい、快活そうにしゃべることだ」(笑顔を見せる気にもなれない時)
■「およそ、人は、幸福になろうとする決心の強さに応じて幸福になれるものだ」

以前アパレル販売員をしていた頃、まったく売れていなかった時に「とにかく笑顔でいること」だけを意識したところ、結果が好転した経験があります。この言葉は、その体験と重なる部分がありました。

自分の生活への応用

人はとにかく「自分のこと」に強い関心を持っている、という前提を常に意識する。
私が好きなアニメに興味がない人もいて、その人にとって別の大切にしているものがあるのは当然のことです。自分自身も、非難されれば気分が悪くなり、好意を持たれれば嬉しくなります。

当たり前のことですが、私自身も自分のことに興味がある分、相手を優先できていない場面が多いと感じました。
まずは、自分がされて嬉しいこと―名前を覚えてもらうことや、気遣ってもらうこと―を相手に対して実践していきたいと思います。日々生活していると、きっとすぐに忘れてしまうので、何度でも思い出しながら続けていきたいです。

この本が向いている人

話すことが苦手で、「コミュニケーションは自分がたくさん話さなければならない」と思っている人には、多くの学びがあると思います。本書では、「話すこと」よりも「聞くこと」の重要性が何度も強調されています。

また、何となく毎日がうまくいかないと感じている人にも、抜け出すヒントが見つかるかもしれません。その原因の多くは、人間関係にあると感じるからです。
さらに、歴史的に偉大な人物を崇拝している人にとっても、偉人たちが悩み、失敗し、苛立つ姿を知ることで、より身近に感じられる一冊だと思います。

まとめ

本書は、多くの人々の経験が凝縮された一冊であり、さまざまな場面で原則がどのように使われてきたのかを具体的に学ぶことができます。エピソードが詳しく書かれているため、自分が抱えている問題に近い事例を見つけ、ヒントを得られる可能性があります。

本書の内容を日常生活に少しずつ落とし込んでいけば、人生そのものが良い方向へ変わっていくのではないかと期待できる一冊だと感じました。

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